角膜カンファランス2015 ポスター展示
- 開催日:2015年2月11日~13日
- 開催場所:高知志文化プラザかるぽーと
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演題 強膜斡旋の現状 演者 入江真理(富山県アイバンク)
原 由香利(富山県アイバンク)
林 篤志(富山大学医学部眼科)
東條直貴(富山大学医学部眼科)
抄録
【緒言】
当アイバンクは、2001年12月18日付、厚生労働省へ「眼球あっせん業に係る変更の届け出」を行い、「眼球のあっせんに関する技術指針」をもとに当アイバンクで定めた医学基準を準拠し、2002年1月10日より移植医療機関から要請のあった場合において強膜のあっせんを行っている。今回、強膜斡旋の現状について調査したので報告をする。
【対象と方法】
2002年1月から2014年9月に当アイバンクにおける強膜斡旋を行ったレシピエント64例について年別、性別、年齢、疾患名、術式について移植記録などをもとに調査した。
【結果】
年別における強膜の斡旋状況は、2002年から2012年までは、年1回斡旋があるかないかだったが2013年より急激に増加した。レシピエントの年齢は、平均68歳、性別は、男性45名、女性19名 疾患名は、ぶどう膜脱出1名、角膜融解1名、眼外傷・眼球破裂1名、強膜ぶどう腫1名、強膜穿孔1名、強膜軟化症1名、強膜菲薄1名、シリコンバンド露出1名、血管新生緑内障10名、続発性緑内障2名、難治性緑内障1名、緑内障44名だった。術式は、強膜移植術8名、緑内障治療用インプラント挿入術(プレートあり)が56名だった。
【考察】
当アイバンクは厚生労働省の許可を得て強膜斡旋を行っており、2013年より急激に斡旋数が増加している。緑内障の治療用として緑内障治療用インプラント挿入術(プレートあり)に強膜を用いるようになったことが要因である。今後も斡旋数の増加を見込まれるので、緊急に斡旋要請に対応できるように体制整備が必要と思われる。
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