第7回日本組織移植学会学術集会 一般演題
- 開催日:2008年8月23日
- 開催場所:ホテルライフォート札幌
演題 | 富山県アイバンクにおける過去6年間のドナー動向 |
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演者 | 入江真理(富山県アイバンク) 北川清隆(富山大学医学部眼科) 林 篤志(富山大学医学部眼科) |
抄録
【目的】
臓器組織のドナー増加には、医療従事者への啓発が重要である。平成11年に院内コーディネーターが設置され、心停止後の腎提供を中心に研究会が開催されてきたが、平成17年、組織も含めた勉強会にアイバンクも参加することになった。それ以降、臓器・アイバンク・院内の各コーディネーターが相互協力をして、医療機関での院内体制整備を行ってきた。このたび、平成17年前後の6年間のドナー動向について調査したので報告する。
【対象】
平成14年4月から平成17年3月までの前期40人と、平成17年4月から平成20年3月までの後期45人を対象とした。
【結果】
前期のドナー数40人のうち、院内コーディネーター設置施設からの提供は23人、それ以外の施設からは17人だった。後期のドナー数45人のうち、院内コーディネーター設置施設からの提供は27人、それ以外の施設からは18人だった。 院内コーディネーター設置施設において、院内コーディネーター配属部署からのドナー発生は、前期7人(30.4%)、後期14人(55.5%)であった。また、心停止前の連絡は、前期8人(34%)、後期は18人(64%)であった。また、院内コーディネーター本人からのドナー連絡については、前期は0人(0%)に対して、後期は15人(55.5%)であった。
【考察】
平成17年から積極的に院内コーディネーターへの働きかけを行ってきた結果、医療機関において患者様の提供の意思を尊重する体制が整備されつつあると思われた。医療機関での移植に関する窓口役として院内コーディネーターの役割が明確になり、院内コーディネーターのモチベーションも高まったと思われる。
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発表スライド
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